施術内容について

肩こり、腰痛、頭痛、慢性疲労など…痛みや不快感は体からのSOSです

つらい症状を取り除くことはもちろん大切ですが、
その原因を知ることで、病を未然に防ぐことはもっと大切なことだと当院は考えます。

私たちの体は本来、特別な治療をしなくても、生活のなかで自然治癒力が働き改善に向かうといわれています。痛みや疲労が慢性化する、あるいは次第に増してくるといういことは、この自然治癒力を妨げる障害があるか、もしくは働きが不十分だと考えられます。

施術の目的

当院の目的は大きく分けて次のふたつです。

体内の営みを改善の方向へ向ける

ながく固まったまま循環の悪い筋肉、回復が追いつかないほど疲労を溜め込む生活習慣、歩き方や呼吸の不適切な癖、また精神的な面では、物事を悪く考える性格、人間関係から受けるストレスなど…こういったことの積み重ねは免疫やホルモンバランス、代謝などの体の機能を弱めてしまいます。それが体の回復力を超えると体調は悪い方へと導かれてなかなか回復できなくなります。

当院では、体が自然に回復しようとする力(自然治癒力)を妨げている原因をできるかぎりそ明らかにし、適切な手技やアドバイスを行うことで、体が改善の方向へ舵をきれるよう一緒に考えていきます。

自然治癒力を促進する

東洋医学では補瀉という考え方があります。
簡単に説明すると、体の力が少なすぎるときには補ってやり、多すぎるときには出させてやる、とい発想です。
自然治癒力は、体の機能すべてがバランスよく均衡を保って働いているときに最大限に発揮されると考えられます。たとえば自律神経にはアクセルとブレーキがありますがどちらに傾いても体は不調におちいります。

当院では、自律神経の調整、体をめぐる「気」の流れの調整、神経への心地よい刺激による伝達の促進などをとおして、体のさまざまな働きのバランス改善をはかります。そうすることで、自然治癒力が最大限に発揮される環境が整っていきます。

無理のない施術

この世界に入った当初、幾つもの流派がありそれぞれが違ったことをしているように見えて本当にとまどいました。
ただ、病から回復して健康を維持するという目的はみな同じはずです。
学びと実践を繰り返すうちに、それぞれ流派は異なっても、その考えかたには共通する部分もあるということが分かってきました。
その一つが、

体のやりたいようにさせる

ということです。
筋肉が縮みたいならさらに縮ませてあげる、体が歪みたいならさらに歪む姿勢をとらせる、右に動きたいなら右に動かす筋肉をより使ってもらう…そうすることで、不思議なことですが、実際に体は自らバランスをとっていきます。

調理用の肉は叩けばやわらかくなります。それは筋肉の線維が破壊されるからです。人の筋肉も繊維が壊れるほど揉みほぐせば一時的には軟らかくなるかもしれませんが、再生修復されるときに以前よりかたくなることもあります。

適切な刺激をあたえて筋肉自らがゆるんでいくよう促す…

当院では。生きた筋肉をほぐすにはそれが適切な方法だと考えています。
筋肉がかたくなり骨がずれるには原因があります。原因に目を向けず、急いで元に戻そうとしても、治療としてはうまくいかない場合が多いのです。

泣く子は無理に泣きやますのではなく、泣きやむまでそのままにしておく…

たとえば当院の施術のひとつでは、痛みが軽くなる快適な姿勢をとったまま筋肉が解放されて循環が良くなるまでその姿勢を維持しつづけます。見ただけでは何をしているかわからないとよく言われますが、理にかなった安全な手法として着実に治療効果をあげています。

施術中は、つねに体の声に耳を傾けています。直接お尋ねすることもありますが、できるかぎり体の無意識の反応を読み取っていきます。

治癒へ向かう行為は快い

ある姿勢や刺激が不快なものであったなら、体は防御反応や拒絶反応を起こしてそれを受けつけません。それが施術であれ、食物であれ、生活習慣の変更であれ、

治癒に向かう行為というものは快いものであるはずです

「良薬口に苦し」ということわざがありますが、痛いこと苦しいことに耐えて結果として治癒する、という考えは少なくとも当院の治療にはあてはまりません。自分の体からの声に敏感になってくると…体に悪いことは不快に、良いことは快く感じるようになります。

このことは、自分自身で健康を管理していくさいにも役立ちます。

当院の施術にかんして言えば、できるかぎり無理のないように行いますが、ある姿勢が不快であったり、刺激がいやな感じがするなど、何か我慢していることがあればおっしゃって頂ければ治療の助けになります。

首コリと慢性症状の関係

慢性的な不調を訴える方のほとんどにつよい首コリ(首の周辺の筋肉の緊張)が見られます。
とくに頭と首をつなぐ部分はストレスや感情の影響を受けて緊張しやすく、ここが緊張すると7つある首の骨のうち上から1番目と2番目の骨に微妙なずれが生じます。この周辺には自律神経を含むさまざまな神経や、脳へ血液を循環させる動静脈などがとおっており、ここのずれおよび緊張が自律神経失調、更年期障害、頭痛、腰痛、肩コリ、胃腸不良、慢性疲労、耳鳴り、めまい、イライラ、うつ病などの慢性症状を長引かせる原因のひとつとなっています。この上部頸椎は、様々な療法の流派でも重要視されてきたポイントのひとつです。
また下部頸椎(首のつけね)付近からは腕へと神経がのびており、ここが緊張すると慢性的に腕や指のしびれ、ひどい肩こり、こわばり、感覚異常などの症状が現れてきます。

首の筋肉は何層にも重なっています。とくに頸椎(首の骨)へ直接つながる深層の筋肉の緊張は、慢性症状の原因になりやすいのですが、表面からの施術ではなかなかゆるめることができません。

当院ではこれらの症状へ対処するため、

首の深層の筋肉の解放にはとくに力を入れて取り組んでおります

これまで身につけた様々な療法にさらに改良を加えて、安全、確実、効率のよい手法で首の治療を行っております。首の深層の緊張を解放することで、それまでまったく動かなかった多くの慢性症状が改善へと向かっていきます。

お医者さんの検査で原因が分からない慢性症状へたいしては、睡眠薬や精神安定剤が処方されるケースがよくあります。症状があまりにつらいときには薬で症状を緩和することも必要だとは思います。ですがそれらの薬の目的は原因を解決することではありません。そのため長期にわたって服用を続けられている方がほとんどです。

慢性的に不調があり検査では異常がない、というときにはまず第一の選択肢として首の深部の緊張をゆるめてみることをおすすめします。

頭蓋仙骨リズムと慢性症状の関係(頭蓋仙骨療法)

頭蓋骨は一定のリズムで自ら律動しています。
動きは触れても気がつかないくらい微かですが、訓練によって指先で感じとれます。このリズムは脊髄をとおして仙骨から骨盤そして全身へと伝えらており、脳脊髄液が循環するさいに生じる動きだといわれています。慢性的な症状を持っている患者さんのリズムを診ると、たいていのケースで動きの弱さや乱れがあります。このリズムの回復に着目した療法が頭蓋仙骨療法です。

頭蓋仙骨療法は、アメリカのオステオパシー・ドクターであるジョン・E・アプレジャー博士によって提唱され発展を遂げてきました。オステオパシーの臨床では、このリズムが回復することによって、中枢神経(脳と脊髄)にかかわる様々な症状が改善されてきました。自律神経失調、更年期障害、頭痛、腰痛、首こり、肩こり、胃腸不良、慢性疲労、耳鳴り、めまい、イライラ、うつ病などの慢性症状にとどまらず、多動や学習障害などのお子さんにも効果が見られたケースもあります。

症状が改善される理由は、このリズムを回復することで脳脊髄液の循環が改善されるためだといわれています。

大事なことは理由より結果であるといえます。このリズムを回復することで当院でも実際に多くの症状に改善が見られます。
当院では整体と組み合わせた独自の方法をとっており、まずリズムの伝達経路である頭、首、背中、腰、骨盤の周囲の筋肉の緊張を解放します。それと合わせて、

脳脊髄液を包んでいる硬膜の緊張を解放していきます。

この体の外と内の両側からのアプローチによって全身のリズムを効率よく回復していきます。

受容のプロセス

頭蓋仙骨療法の手技の基本は手をあてて体のリズムをフォローすることです。わずかな力で促したり止めたりすることもありますが、基本的にはそっと動きについていきます。施術者の手はペースにあわせてともに走ってくれる伴走者のような存在です。
リズムをフォローすることで、不思議なことですが、硬くなったり動きが悪くなったりしていた部位がふわりと本来の動きを回復し本来のリズムが戻ってきます。
臨床上の経験から、当院では骨の動きをフォローすることは体の声を受容するプロセスだととらえています。受け入れられることで、体は自ら緊張をといていくように感じられるのです。

無意識と自律神経

先駆者であるジョン・E・アプレジャー博士は、著書「もうひとりのあなた」の中で、治療中の患者に普段とは別の「意識」が現れたと書いています。その「意識」と語り合うことで博士は、症状の真の原因(過去のトラウマなど)を探ったり、症状を回復するための手がかりを得たりしています。
当院ではそのような例はまだありませんが、治療中の患者さんの意識に、過去のトラウマや(映像などを伴った)つよい感情など、普段は自覚していない意識があらわれてくることはよくあります。
自律神経は意識的にコントロールするのは困難といわれていますが、いいかえれば、無意識の領域と密接にかかわっている可能性があります。無意識に沈んでいるトラウマなどが長期にわたって影響を及ぼすことも考えられます。治療中、無意識の問題が顕在化することで、自律神経症状が軽減されるのだと考えられます。

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